5αリダクターゼとは
5αリダクターゼとは、男性ホルモンの一種であるテストロテンをジヒドロテストステロン(dht)に変換し、抜け毛の原因を作り出す酵素のことを言います。このジヒドロテストステロンと呼ばれる活性型男性ホルモンは、テストロテンの10〜100倍もの抜け毛を促進するはたらきがあると言われています。
5αリダクターゼには1型と2型の2種類が存在し、1型は前頭部やヒゲに分布しており、毛母細胞の活動を抑制する信号を出し、抜け毛を進行させます。2型は頭全体に見られ、1型と同様に毛母細胞の活動を抑制し、抜け毛を進行させます。さらに皮脂腺に作用して皮脂を大量に分泌させる特徴もあります。
この5αリダクターゼ1型と2型のうちでは、1型の方がより抜け毛に影響力を持つと考えられています。この5αリダクターゼをどう抑制するかが、抜け毛対策では重要であると考えられます。
5αリダクターゼの抑制に有効な成分としは、フィナステリドやミノキシジル、亜鉛やノコギリヤシエキスなどが良く知られています。
フィナステリドは、医師から処方される育毛剤としてプロペシアが有名です。臨床実験では約9割の被験者の抜け毛進行を抑制・改善効果が認められたという結果が出ています(5年間での経過測定)。
ただ、フィナステリドは2型の5αリダクターゼには有効なものの、1型への抑制力にやや不安があり、また少数ながら副作用や初期脱毛なども見られるようです。
この5αリダクターゼ1型と2型、両方のはたらきを抑制すると言われているのがデュタステライドや亜鉛、ノコギリヤシエキスです。
亜鉛は抗アンドロゲン作用を持ち、血中のdht濃度を減少します。5αリダクターゼの阻害効果を持ち、ジヒドロテストステロンから毛母細胞を守るとされています。
またノコギリヤシエキスは、フィナステリドやデュタステライドなどのdht抑制剤と併用することで、より効果を発揮します。
また5αリダクターゼがテストロテンをジヒドロテストステロンに変換する理由として、年齢とともに減少するテストロテンを補うためと言われています。そのためテストロテンを直接摂取すれば、血中のテストロテンの濃度が上昇し、5αリダクターゼの分泌を抑制する効果が期待できますので、経済的に余裕があるという方は良いかも知れません。
逆に活性型男性ホルモン(dht)のベースであるテストロテンを抑制すると、不足したテストロテンを補おうと5αリダクターゼが活動を強めるため、かえって抜け毛のリスクを高める結果となります。また、テストロテンの濃度が下がると筋肉量や骨密度の減少、インスリン抵抗性などがみられ死亡リスクが高まりますので、注意が必要です。
5αリダクターゼの対策としては、上記のようにdht抑制剤と亜鉛などを併用することで抜け毛のリスクを軽減することができます。それに規則正しい睡眠や自分の頭皮に合ったシャンプーを選び、また髪に必要な栄養素をしっかりと摂取するなどし、抜け毛対策を実践することが大事です。
抜け毛の原因は5αリダクターゼによるものだけではありません。包括的に抜け毛対策を立て、かつ日々の生活の中で実行していきましょう。
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